記録8:シチリア西部1 (トラパーニ、セジェスタ、エリチェ)

【旅のルート】

カターニアからバスでパレルモへ移動、そこから再びバスでシチリア最西端の街・トラパーニへ。トラパーニを基地に、バスでセジェスタ、エリチェを訪問。トラパーニのB&Bに3泊。

 
シチリア最西端、トラパーニは塩田の街。風車で海水を引き込み、塩田に流す。 海の水を満々に湛えた美しい塩田。遠くに見えるのはエガーティ諸島。その向こうはアフリカだ!


シチリア東部の都市、カターニアから西部の都市パレルモへと移動した。
パレルモへはおよそ2時間半の道のりだ。ユーレイルパスもあったし出来れば列車で移動したかったのだが、列車だとなぜか5時間かかるとのこと。ノーチョイスでバスを利用した。

大都市パレルモでバスを乗り継ぎ、シチリア最西端にあるトラパーニへは更に2時間を要した。
朝8:00にパレルモを出てトラパーニへ到着したのはすでに2時近かった。

トラパーニのバス停ではこれから3日間お世話になる宿のおじさんと英語の話せる青年が待っていてくれた。行き当たりばったりもいいが、宿探しで体力を消耗するのはもったいないので、シチリアでは事前に電話で予約を取るようにしていたのだ。まだ5/1なのに太陽は刺すように暑く、バックパックを担いで歩き回るなんて出来そうもなかった。

宿はインターネット上でさがしたが、予約はオンラインで行わなかった。メールでの返事を待っていたらいつになるかわからないし、だいたいこちらがいつメールを受け取れるかも分からないから。このサイトにある電話番号、あるいは宿のメールアドレスへ直接送って予約を取る、というのが私のやり方だった。

宿はトラパーニの中心からバスで10分くらいの閑静な住宅街にあった。
っていうか、これ、絶対外見からは宿ってわかんない・・・。いかにも普通のアパート風の建物に入ると、二階がホステルになっていた。B&Bなので朝食がつくのだが、それ以外にも大きなキッチンにある食材はいくらでも使ってもいいよ、とオーナーが言ってくれた。

ちなみにイタリアのB&Bの典型的な朝食は、カフェラッテ(あるいはカフェ)とコルネット(あまーいリコッタチーズやジャム、チョコレートが入ったクロワッサン)だ。甘いものをあまり食べない私にとってはかなりキツイ一日の始まりだ。

ついたその日は、オーナーが車でトラパーニ名物の塩田と、近くのダチョウファームへ連れて行ってくれた。トラパーニの日差しが半端ではないせいなのか、ここの塩田は有名なのだという。風車で海水を引き込み、塩田に流すのだ。

宿は町から遠いのが欠点だが、遠くへ行くバスの時刻などをあらかじめ伝えておけばバス停まで車で送ってくれるし、あれこれ相談に乗ってくれてとても親切だった。

翌日は近郊にあるセジェスタ遺跡へ向かった。トラパーニ8:00発のバスで、8:40に着いた。
このバスは1日4便という接続の悪さのせいか、私以外の乗客はいなかった。
ちなみにセジェスタが開くのが9:00からなので、20分は門の外で待たねばならない。
まったく観光客のことなどは考えて作られてはいないのだった。

セジェスタはトラパーニの内陸にあり、山の中腹に広がる遺跡だ。周囲にはアーモンド畑とブドウ畑が広がり、途中の道には羊が草をはんでいたりして、非常にのどかな光景が広がっている。山の頂上付近には保存状態の良い劇場が、下にはほぼ完全な状態で、ドーリス式の神殿が建っている。

セジェスタの山の中腹にある遺跡までは徒歩で20分以上かかるが、元気にトレッキングした。朝早いからか、人の姿はほとんどない。十分に遺跡を堪能した後、山の下にある神殿へ向かった。学生の旅行シーズンらしく、大勢の小学生がやってきたので、山の上の静けさは一変した。

バスが来たのは13:20。1時間もあれば十分な遺跡なのに、4時間半はこの遺跡で時間をつぶさねばならない。遺跡を見て、昼食を取って・・・、でも時間があまりある。どおりで帰りも観光客は私一人なワケだ。シチリアの遺跡観光は万事この様子なので、個人旅行を考えている方は時間の配分をたっぷりと取っておいた方がよい。

トラパーニにつくと、運よくエリチェへ行くバスが出発するところだったのでこれに乗った。
エリチェは昔敵の来襲に備え、砦が築かれた小高い丘にある町で、今もなお中世の面影が残るかわいらしい町だ。バスはぐんぐんと山を登り、その眺望は本当にすばらしい!遠くにエガーティ諸島を臨む、絶好のロケーションだ。石造りの町はまるで迷路のようで、小高い丘に立つ城砦からは周囲の平野が一望できる。これなら敵の来襲に備えることが出来ただろう。

エリチェでは名物のアーモンドミルクを飲んだ。アーモンドのコクがある、でもさっぱりとした甘さの飲み物だった。


セジェスタとエリチェ

セジェスタに残る神殿。周りは黄色や白のお花が咲き乱れ、きれい! 美しく残っている劇場後。丘の上にある。下の神殿からあるいて15分くらい。 すばらしい景色のエリチェ。はるかかなたまで見渡せる。アフリカも見えそう!
素朴だが城塞を思わせるどっしりとしたつくりの教会。 エリチェの街を散歩していると、中世にタイムトリップした気分に! 名物のアーモンドミルクとリコッタチーズたっぷりクッキー。おいしいけどこれが昼食とは・・・・!!甘い。。



エリチェを1時間ほど散策し、またバスに乗ってトラパーニへと戻った。
お昼ごはんをほとんど食べていないのでふらふらしている。
何かを食べたかったが、イタリアではディナータイムが20:00過ぎから!
トラパーニ名物のクスクスを食べたかったのに、このディナータイムを待てず自炊してしまった。クスクスは本来北アフリカ(モロッコ)の主食だが、ここトラパーニでは普通に食べられている。それだけアフリカが近いのだろう。実際、チュニジアへのフェリーが出ているのもこの港から。そもそもトラパーニへ来た目的は、遺跡観光の拠点とすることと、もう一つ、ここからチュニジアへの船に乗ることだったのだ。

おなかがすいているといっても、まだ17:00前。時間があるので宿に戻る前にインフォメーションへ行った。チュニジア行きのフェリーがいつ出るのかを確認するためだ。だが残念ながら週1便、金曜の夜のみだという。ここで金曜日まで待つ時間はない。思ったよりもシチリアは大きく、公共の交通手段で観光するのが大変なだったため、計算外の時間を費やしてしまった。マルタも同様だったらどうしよう・・・、と不安が募る。あれこれ考えていたけど、結局チュニジアは切り捨て、マルタへ向かうことにした。その足で旅行会社へ行き、マルタへのチケットを入手。一件目の旅行社では「日曜までない」といわれたのに、宿の近くの旅行社では金曜日のフライトが押さえられると案内され、それでお願いする。やはりあきらめず、何件か回ってみることが大事だ。

マルタへのチケットも手に入れ、これから一週間のスケジュールが決まった私は意気揚々と宿へ戻った。明日はセリヌンテ遺跡へ行こうと思っていたので時刻を調べたら、これがまた、とんでもないタイムテーブル!!(詳細はこちら

これで一体、どうやってセリヌンテへ行けというのだ。
どうやってもセリヌンテへたどり着いたはものの、戻って来れそうもない。
ちなみにセリヌンテは西部観光最大のポイント。
このやる気のなさには、怒りを通り越して笑いがこみ上げてきた・・・。

あー、明日はどうしようと頭を抱えながら、昨夜と同様、宿の食材でパスタを作り簡単に食事を済ませていると、そこへ大きなピザを持ってドイツ人カップルが戻ってきた。

明日はセリヌンテへ行くというので、「どうやっていくの?交通の便がめちゃめちゃ悪いでしょう。私も明日行こうと思っているのだけど、バスの接続が悪くてどうしようかと考えていたところなの」というと、彼らはレンタカーで向かうのだという。聞けば二人は2週間レンタカーでシチリアを一周する予定。公共の交通手段に振り回されっぱなしの私からすればうらやましい限りだ。

二人は私に同情してくれたのか、明日乗せていってあげる、と申し出てくれた。
なんとありがたい!!本当にラッキーだ。

夜は広いダイニングで黙々とサイトの更新、ブログの更新をすべく原稿を書いた。
昼間の疲れか、全身がだるくやる気が出ない。それでも体に鞭打つようにしてネットカフェへ。
ところがネットカフェでは日本語が読むことも出来ず、結局アップできなかった。
気のいいふとっちょのオーナーは「明日来い!それまでに日本語が打てるようにしてやる!」と豪語していたけど・・・。(イタリア語のため、想像ですが(^^知っている言葉はドマーニ(明日)だけ!)


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