−中国一人旅−
 

三日目 イワ園

<まおメモ>

 旅程・・・イワ園
 本日の出費、316元(\4,740)。
 

  翌日は6:30に起床し、早々と北京駅へと向かった。万里の長城に行くためだ。交通の便がいいという発達嶺長城は、アッコ情報によると「超・人だらけ、情緒のかけらなし」ということだったので、敢えてマイナーな「慕田峪長城」に行くことにした。しかしガイドブックによると、個人的に行くのは現実的ではないという。そこで、中国人向けの「遊バス」を利用することにした。「遊バス」はたくさんの現地ツアーを中国人向けに催行しているのだ。「慕田峪長城行き・遊バス6番」は祟武門から出ているとのことだったので、はりきってバス停に向かったが、なんと土日のみだという。明日に行こうと決め、イワ園という、皇帝の庭だった公園に行き先を変更した。

 バスはどうも直通のモノと、動物園前で乗り換えのものと二種類あるらしい。いくらイワ園行きを待っていてもバスは現れないので、動物園乗り換えを決意し、バスに飛び乗った。しかし「ここ終点」と動物園のかけらもないようなところでおろされた。「あーん、ここどこよ??」と泣きたい気持ちになったが、腹が減っては戦はできぬと、ひとまず腹ごしらえ。食べないとイライラし、正常な判断ができないという自分の欠点をよく知っているのだ。おもむろにお店の人に「ココ行きたいんだけど、そうすればいい?」と一応英語で聞いてみた。もちろん通じないので筆談。漢字って便利!!他の外国人旅行者は大変だろうな、と思いながら教えてもらう。ここは確かに動物園前なんだそう。ぐるっと回った道路のあちら側にそのバス停があるという。そこまでの距離、約1km。巨大すぎる、同じバス停なのに・・・。そこへ向かう途中、被服市場を発見した。中国人の行商人が大きな袋をしょっている。各地から買い付けに来ているのだ。中をのぞいてみると巨大なマーケットで、チャイナ服風の綿のワンピースが20元(\300)で売っている。うーん、価格破壊。そこから離れてようやくバス停にたどり着くと、おお、やってきた、夢に見た322路バス。これがすごいくせもので、超混んでいた。人に揉まれに揉まれること40分、ようやくイワ園にたどり着く。宿を出てからすでに3時間近くが経過していた。

 イワ園は巨大だ。代々の皇帝が、自分の庭にと作ったモノで、巨大な人造湖の向こうに、様々な寺院・建造物がある。しかも、周りは中国人観光客だらけ。中国の政策が近年緩くなり、金銭的な余裕も出てきて、こうした娯楽に人々が参加できるようになったのだ。近代中国を書いて話題になった「ワイルド・スワン」の時代からまだほんの数十年しか立っていない。この中国のパワーには圧倒される。日本経済なんか、きっとあっという間に追い越されるだろう。

 しばしイワ園を堪能し、夢の808路バス(これだと乗り換えなしで西巣までいけちゃうのだ)にのり、ホテルにもどってシャワーを浴び、(すっかり夕方だけど)昼寝。ホテルでゆっくりとくつろいでから、夕食のために再び王府井へ向かった。昨日見た、隣の人が食べていた山盛りの餃子が頭から離れなかったからだ。おかゆ、野菜のあえもの、餃子20個で12元(\180)の定食。水餃子のおいしいこと・・・。これだからアジアはやめられないわ・・・、とほくそ笑むのであった。


イワ園(字がムズカシイ)・・・市内から808路バスで一時間弱。皇帝の庭として作られ、現在では公園として公開されている。園内には万寿山と昆明湖があり、その大きさ、東京ドーム63個分だという。園内では、見事な中国庭園・お寺が楽しめるほか、蘇州の街をまねて作ったという、「蘇州街」などもあり、なかなか見応えがある。世界遺産に登録されている。
「蘇州街」。蘇州をまねて作ったモノで、皇帝がここでお買い物ごっこをしたんだそうな。 決して沈まない、石の船・石舫。ここイワ園には信じられないくらいでかい人造池・昆明湖がある。 今日の夕食。\180なり。餃子のぷりぷりしておしいことったら・・・。


 夜遅くに出歩くのは女一人旅なので禁止。自分の身は自分で守る、危険は自分から避ける、決して油断しない、これが私の鉄則だ。「そんなことでびびってどうする」という人もいるかもしれないが、これは今までの経験で得てきたこと。ひょっとしたことから危険な目に遭ったお客さんをたくさん見ている。人を頭から信じるなとは言わないが、信じ切ってしまうのも問題だ。

 そんな理由から、ホテルへ20:00すぎには戻っていた。インターネットを堪能し、まだ21:00だけどどうしよう?と考えているところに、フロントに日本人の男性がチェックインしているのが見えた。久々に見た日本人だ。北京にはゴロゴロと日本人がいそうだが、まだ一人として会っていなかった。実は私、一人旅は超好きなんだけど、どうにもならないことが一つだけあった。話す相手がいない!それはおしゃべりな私にとって、とてもしんどいことであった。いかに中国がでかいことに驚いているか、それを共有したかった。ためらわず彼の袖をつかみ、「あの、ちょっとでいいからお話しません?」と話しかけた(さっきの原則はどこへやら・・・)。しかし日本人のバックパッカーは大抵優しい。彼は少しびびりつつも、二時間も私のおしゃべりにつきあってくれたのであった。中国に来て1ヶ月になるという彼は、私より一つ年上だった。久々の日本語を堪能した私は、ぐっすりと眠った。



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