板門店 JSA(Joint Security Aria)38度線 (朝鮮民主主義人民共和国)

 2001年夏、ピースボートは世界初の南北コリア同時訪問クルーズをおこなった。北朝鮮へは3泊4日の日程で、平壌や38度線を見学した。600人近くの団体を受け入れるのは現地にとって、初めてのことだったが、北朝鮮側のスタッフは目を赤くしてツアーの成功に貢献してくれた。「あなたは北朝鮮の子にそっくりですね」と、私の顔をなでた50歳くらいの女性スタッフは、私に母を思い出させるような容貌だった。私たちはとても似ている。兄弟民族なのだ。

 今回、韓国もその足で訪れたのだが、50年以上分断されると、こうも違うものかとびっくりさせられた。韓国を訪れた人は多いだろうが、まるで日本と変わらない。電柱のたたずまいなど、ここまで似ている国もあるまい。北朝鮮のカントリーサイドには、美しい田園風景が広がり、昔の日本を思い出させる。この二つの国の違いを身をもって知らされ、同時に南北統一の難しさも実感した。

 JSAの北朝鮮側入り口には「ソウルまであと65km」という、道路標識が立っている。ここを抜ければ、一時間足らずの距離だ。しかし、その距離は、きっと地球上で最も長い距離のひとつだろう。パレスチナのガザ地区に行ったときにお世話になったホストマザーが言っていた言葉を思い出した。「ほら、あれがエジプト国境。すぐ近くに見えるのに、私たちは一生ここから出られないの」

 このJSA付近には、鉄条網が張り巡らされ、数多くの地雷が埋まっている。皮肉にも、そのエリアは誰も近づけないため、鳥類の楽園となっているという。早く朝鮮半島に本当の平和が訪れるのを祈るばかりだ。


 

ここが38度線!青い建物が話し合うための施設で、
その向こうの建物が韓国側のもの。
微動だにしない兵士たち。手前が北朝鮮兵士、奥のサングラスをかけているのが韓国側の兵士だ。
青い建物の間に線があるのがわかるだろうか。これが超えてはならない38度線。わずか幅10cmほどのもので、南北朝鮮は隔てられている。 向こうにアメリカンアーミーらしき兵士が見える。
韓国側の売店には、「韓国・国連・米国」のフラッグが印刷されたTシャツが売っている。最悪。
このマイクの線が38度線!!この青い建物のなかでのみ、あちら側へいける。私が写真を写しているのは韓国サイドから。貴重な経験だ。 参加者の質問に、思わず笑みのこぼれる北朝鮮兵士。
北朝鮮兵士に高圧的な態度は見られず、
人懐っこい印象が与えられた。

平壌

朝鮮民主主義人民共和国の首都、平壌。建物などあまりないイメージが強かったが、
高層ビルのたちならぶ都会であった。しかし、町で人々が暮らす雑多なカンジはまったくなく、
ゴーストタウンのような印象を受けたのも否めない。
いわずと知れた・・・。足元にいるのがニンゲン。
どれだけ大きいかわかるだろう。
噂によるとガンダムよりでかいらしい。
ヤンガクドーホテルから覗いた風景。遠くに見える
円盤のようなドームで、マスゲームの練習をすると
ガイドのキムさんは言っていた。

モドル

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