1日目 成田/北京/銀川へ

成田から北京へは約4時間と、あっという間だ。この旅行中に懐かしい本を読もうと井上靖の「蒼き狼」を持ってきていたのだが、迂闊にもうっかりとこの本とサングラスを飛行機に忘れてきてしまった。というのも、向かい風のせいで、到着時刻が50分ほど遅れたので気がせっていたのだ。北京到着は14時過ぎ。銀川行きの飛行機は15:20と、まだ一時間ほど時間があるものの、これから荷物をピックアップして、国内線ターミナルへ移動して、チェックインして・・・、とこなさねばならないことはたくさんある。北京空港は人であふれており、巨大な空港だから、無事に銀川行きの乗り場まで30分でたどり着けるかどうか、心配だったのだ。

案の定、ターンテーブル前は人だかりであったが、荷物がすんなりと出てきたので難なく国際線ターミナルを離れ、出口の横にあった中国銀行の窓口で2万円を両替。中国は都会を除いてクレジットカードを使うのが難しいので、現金が必要となる。ちなみに空港の両替手数料は高いと一般的に言うが、中国は例外でどこでも同じレートだ。(最も同一銀行なので当たり前か。)
 

国内線ターミナルへバックパックを引きずるように移動し、まずは国内線ターミナルの入口にある空港使用税を払う窓口へ並ぶ。もちろん結構な列が出来ている。数分並んでようやく中に入り、中国東方航空のカウンターを探すが、見つからない。カウンターもやたらとある上、人がごったがえしよく分からない。インフォメーションセンターのお姉さんや、警備の人などにチケットを見せて「どこにあるの?」と聞いてみるが、みんな違うカウンターをさす。しかも各カウンターにはずらりと行列が出来ていて、いつチェックイン出来るのか、といった状況。焦りながらもよくよく考えてみると、どうやら4社共通、どこに並んでもいいということのようだ。航空会社のマークを付けておくとか、もうちょっと分かりやすい表示をしてくれればいいのに・・・。

「ほんとにここで間違ってないでしょうね!?間違ってても、もう一回並び直す時間はないわっっ」と顔を引きつらせながら順番を待つ。ようやく番が来て(それも列を無視して割り込もうというおじさんと戦いつつ・・・)チケットを見せると受け取ってくれた。無事チェックインだ。ああ良かった。やっぱり国際線から国内線への乗り換えに2時間は見ておかねばならない。ゲートにたどり着いた時にはすでにボーディングタイムを過ぎていた。

銀川経由敦煌行きは小さなエアバスみたいな飛行機で、乗客は70名もいないだろう。そんな中で、前方に座っていた女性が紀伊国屋のブックカバーをかけたガイドブックを持っていたので、思わず声をかけた。彼女はこれからまっすぐ敦煌へ行き、三泊するのだという。一人旅は初めてで、不安なので現地で既にガイドもホテルも手配してあるということだった。

彼女とはその飛行機で別れ、銀川に降り立つ。乗客のほとんどはこのまま敦煌へ向かうようで、銀川で降りる人はあまりいなかった。荷物をピックアップして空港を出ると、町まで行くシャトルバスが出発するところだった。町までは約30分。町に到着した頃はすでに19:00近かったが日は沈んでおらず、歩いてドミトリーがあるというホテルまで行くことにした。しかしいくら歩いても目的のメインストリートにはたどり着かない。つまり、バスの停まったところが、停まるとされていた場所と違っていたようだ。

そうなるとここがどこだかさっぱり分からない。道行く人に道を尋ねても、絶対に通じないと思い、大通りの角に立つ4つ星ホテルのフロントで道を聞いた。ところが英語は全く通じない。4つ星とはいえ、英語は期待できないのか・・・。すると英語はさっぱりだがベルデスクのお兄さんが地図を見て、タクシーを指さした。どうやら目的のホテルまでこのタクシーで行きなさいと言うことらしい。料金は5元だから、とも言っているようだ。
親切なお兄さんのおかげで無事、目的のホテルにたどり着いた。フロントでドミトリーを訪ねるが(最も英語も何も通じないけど(^^;)、すでに一杯、最も安いツインの部屋も一杯とのこと。事前にインターネットで銀川の宿泊施設を探したが、情報はほとんど得られず、宿代が予算より高くなるかもなぁと思ってはいたのだが、それでも一泊230元(約\3,100)とは高すぎる。結局160元(約\2,200)にまけてもらって泊まることにした。

夜は餃子を食べに行った。前回中国へ行ったときもびっくりしたが、餃子はやはり60コで一皿160円ほどだという。とても60コは食べられないので15コにしてもらい、それに白いご飯をオーダーした。中国一日目、空中を舞う砂漠の砂を洗い落とし、ぐったりとベットに倒れ込んだ。


銀川(Yin Chuan)

寧夏回族自治区の首府で、その昔は西夏王国の首都であった。その名の通り、回族(イスラム教徒)が多く、雰囲気もいわゆる”中国”と少し違う。道行く人がイスラムの帽子をかぶっていたり、夜の屋台のメインとなるのはイスラム料理(清真料理という)だったり。市の郊外、西には賀蘭山脈が、南北には黄河が流れ、内蒙古自治区ににょきっと頭を出したような形をしている。行き交う人々は素朴で暖かい。

ホテルのすぐ側、寧園の脇にある細い路地で毎朝開かれる朝市。
旧城区の中心にある鼓楼。その昔、ここから時が告げられたという。
銀川のメイン通り、解放東街路にある玉皇閣。明代の楼閣だ。
清真料理の代表、砂鍋!これは砂鍋排骨。とろけるような羊の肉に、野菜がたっぷり。絶品!! 朝の寧園。市民の憩いの場になっている公園で、老若男女が体操に来ている。 郊外を流れる黄河。砂漠から飛んでくる砂で黄河はもちろんのこと、始終空気中にも砂が舞い上がっていた・・。


ホテル情報

ホテルは銀川の中心にある銀川賓館。英語が全く通じなかったものの、今回使用した宿泊施設で最も親切な所だった。スタッフ全員が身振り手振りであれこれと世話を焼いてくれ、立地条件も最高。ホテルを出てすぐの所に町のシンボル、玉皇閣があり、鼓楼や南門もすぐ。ちょっと細い道を入れば清真料理(イスラム料理)の小さなお店がたくさんあり、シシカバブのいい匂いが立ちこめる。近くには公園や朝市もあり、朝の散歩も楽しい。



シルクロードの旅 Top / 2日目へ

ホーム  旅のはなし  旅の記録  旅のランキング
旅の写真たち  愛すべきオミヤゲ  旅以外のこと