6日目 蘭州 白塔山公園

祁連山脈(きれんさんみゃく)とゴビ砂漠に挟まれた細長い地域、河西回廊。その代表的な都市、蘭州に到着したのはすでに13:00を回った頃だった。とうとうと流れる黄河に沿って発展したこの都市は古代からの要所であるが、最近は公害が大きな問題になっている工業都市でもある。駅前にあるホテルにはドミトリーがあり、3人部屋一泊30元というので今夜はここに泊まることにした。さっそく部屋へ入りシャワーを浴びていると、フランス人のベロニカが部屋に帰ってきた。今日は彼女と二人きりのようだ。女性が二人、気兼ねがいらない。ラッキーだ。

 

今日一日は明日・明後日のための準備日だ。明日は炳霊寺に行く予定だったので、そこへいくツアーがあれば旅行社に手配をお願いし、明後日の天水行きのバスチケットも購入せねばならない。またこの甘粛省内ではバスに乗るために、この省発行の特別な保険にも入らねばならないので、それらをクリアするためにバスステーションと旅行社へと向かった。
旅行社を4つほどまわったのだが、炳霊寺に行くツアーはなかった。一人で行くのは大変そうだったので、ここだけはツアーに参加しようと思っていたのに。何しろバスで100kmのところにあるダムへ向かい、そこから船をチャーターして50kmほど上流にいくと炳霊寺に到着するのだという。いったいこの時期に船があるのか、いったいいくらかかるのか・・・、サッパリ分からない。

ないものはない。仕方がないので、明日の劉家峡ダム行きのバスのチケットを買う。まぁ、ナントカなるだろう。ダム行きのバスと天水行きのバスが出発するバスステーションはかなり離れているので、天水行きのバスチケットを手に入れるためにバスで移動した。中国のこういうところが不便だ。行き先によってバスステーションが異なり、チケットを買うことも出来ないのだ。


蘭州
13時間の長旅を終えて。長距離列車のチケットを手に入れるのは難しい。
スモッグで(??)霞がかった蘭州の街。中央に黄河が流れる。

白塔山公園のてっぺんにある塔。チンギス・ハンから遣わされたという僧を奉るものだという。

宿泊
宿泊したのは駅前にある蘭州大厦で、一泊30元(3ベッド、シャワー・トイレ付き)のドミトリーがある。
蘭州駅の目の前でとても便利。隣のビルの二階には大きなインターネットカフェがある。


チケットを手に入れた頃には夕方になっていたので、黄河のほとりに広がる白塔山公園へと向かった。チンギスハンゆかりのこのお寺からは、蘭州の街が見渡せる。山を登っていると、同室のベロニカに会ったので一緒に散策をし、てっぺんにあるお寺でお茶を飲んだ。マダガスカルに住んでいるというベロニカは現在休暇中で、ここへ来る前に北京の彼女の友人のところへ一ヶ月滞在していたそうだ。これから青海省を抜け、一人でチベット自治区のラサへ行くのだという。蘭州はちょうど中国の中心にあり、各方面へ向かう旅人のハブ的存在なのだ。全然言葉が通じなくて大変なの、というベロニカの腕は大変なことになっていた。先日口にした食べ物のせいで、ただれたようになってしまったのだ。かわいそうに一種のアレルギーだろう。ラサへ向かう前に知人から紹介されたフランス人医師に診てもらうのだという。日本人は漢字のおかげで多少のコミュニケーションをはかることが出来るのだが、ヨーロッパ人にとっては文化も全く異なって心細いだろうな、と思った。例えばバスや列車一つを取っても、日本人には行き先を認識するのは簡単だが、漢字の読めない外国人にとってはそれさえも難しいのだ。

日が暮れたのでベロニカとバスで駅の方へ戻り、屋台へ出かけた。駅の裏の方にずらっと屋台が並んでいたのだ。私はもやしのお総菜とシシカバブを頼む。ベロニカはピタパンに野菜の入った、イスラム風サンドイッチだ。二人ともお酒は飲まない。明日も早いから、とフルーツやイスラム風の大きなパン(ナンに近い)を購入し、ホテルへもどった。明日はいよいよ楽しみにしていた炳霊寺。ホントに明日中に帰ってこれるのか心配・・・。



5日目へ / シルクロードの旅 Top / 7日目へ

ホーム  旅のはなし  旅の記録  旅のランキング
旅の写真たち  愛すべきオミヤゲ  旅以外のこと