リオデジャネイロ入港 − ブラジル 2002年2月7日〜2月8日−


 長い大西洋がやってきた。ケープタウンからリオデジャネイロまでは中8日。今までもシンガポール−ポートビクトリア間は中7日、ノシベ−ケープタウン間は中6日と、洋上が長く続くこともあった。しかしシンガポールまではまるで休みはないし徹夜は多いわで、シンガ−ポートビクトリア間はぐったりとしているうちにあっという間に終わってしったし、ノシベ−ケープタウン間の洋上ではブラジルビザ申請の準備に追われて、これまたあっという間に終わってしまった。ケープタウンからはようやく一休み、といったかんじだ。ブラジルの出入国手続きは、他の国のそれよりも群を抜いて面倒なものではあったが、中8日となればそれを上回ってゆったりとできる。クルーズ中、一番長い洋上生活が送れるのも、ここの区間だった。そんな時はお客さんを楽しませるために、凝った企画が目白押しだ。毎日のように運動会やらなにやらと企画が入る。
 


 そんな企画ラッシュを横目に、休みを取って映画を朝から3本みるとか、本を一日中読むなどして、久々のゆったりとした休日を過ごすことができた。企画の担当者は毎日目を赤くしてがんばっているが、ごめんね、今だけは休ませてね、とのんびりデッキで昼寝。洋上が8日もあったらお客さん的には退屈するかもしれない。しかし、私にとってはゆっくり出来るのは洋上が長いときくらい。こんな時はキッチンも張り切って、毎日のようにディナーやランチにイベントが加わる。大西洋上でタイタニックディナーをするのも、うちの習慣(そんな客船、絶対ない!)で、私が乗っているときはいつもチェロを弾かされるのだった。
船上のフォーマルディナーに向けて
おめかし。紅白でめでたいカンジ(^^

 もちろん、洋上の殆どは仕事に追われている。リオデジャネイロの寄港は2002年2月7日。入国の準備だけでなく、キャビンの調整だのなんだのと、やることはてんこ盛りだ。ブラジルに入国するには出入国カードの他に税関カードが必要で、それを人数分用意せねばならないし、さらにここで下船して南極クルーズに参加する人たちはアルゼンチンにも入国するので、その出入国カードも作成しなければならない。下船予定者は100人以上。気が遠くなるような作業が休みの翌日から待っていた。



 そんな作業を経ての入国。着岸は予定を上回って06:00。今回のクルーズは予定時刻が早まることが多い。それだけ航海が順調なしるしだが、朝早起きせねばならないことが多かった。06:00の着岸ということは05:00にパイロットポイントで、その前から待機せねばならない。すると起きるのは04:30前となる。こんな具合で、大抵寝不足のまま入港を迎えるのだった。

 パイロットで乗船した入管は一名。日本でのブラジル領事館のあのシビアな態度は何なんだろう、と思わずにはいられないフランクさで、パパっとスタンプを押し、着岸前にはほぼ手続きは終了していた。ほぼ定刻に着岸し、他の官憲が乗船してきた。税関はいつもストイックにチェックをするので、厚さ7cmはある団用品リストを用意していたが、特に何も言われなかった。

 すんなりいったとはいえ、下船者は100人もいるし、そのケアに追われて気が付けば夕方。ようやく時間が出来たので家に一本電話し、街に散歩にでかけた。



 街は明日からかの有名な「リオのカーニバル」ということで、さぞかしソワソワしているだろうなと思っていたら、案外落ち着いている。港から街の中心まで徒歩で10分くらいなのだが、街行く人々もとくにうかれているカンジはない。意外に思いつつ、ビジネス街から離れた小さなお店がひしめく下町へ移動した。さすがに、カーニバルの熱気が感じられる。セットの衣装なども売っているが、そのほかアクセサリーなどもたくさん売っている。カーニバルの小道具がたくさん売っている専門店もあった。それらを冷やかしつつ(とても買えるようなものではない!ハデで・・・)、街の喧噪を楽しんだ。
我が愛すべき同僚・ゴーリー。
この黄色が添乗シャツ(涙)。

 翌日はたまには観光をしようと、コルコバードの丘に行き、帰りにシュラスコを食べた。シュラスコはすばらしい!!タクシーの運転手に「一番おいしいお店に連れて行って」といい、着いたところはいかにも高級そうなシュラスコ料理屋ではあったが、そこで食べることにした。ビュッフェでおいしそうな料理が並び、お寿司まであって、その場でにぎってくれる。つい夢中になってお寿司ばかり握ってもらいそうになったが、やはりシュラスコを食べぬ訳にはいかない。シュラスコ係のスタッフが、さまざまなシュラスコ−豚肉、牛肉、鳥肉、羊にソーセージと15種類くらい−を手に、くるくると店内をまわっている。手元にある札を「stop」にしておけば来ないが、「GO」にしてあれば際限なく私達のテーブルに来て、焼きたてのシュラスコをお皿にそぎ落としてくれる。炭火焼きのそれは本当においしい!日本だったらいったいいくらでこんな贅沢ができるのだろう・・・。それでも料金は13ドル程度。リオ、最高!

出港時の手続きのために入管がやってきたのは夜の19:00。全員のパスポートに挟んであった出国カードを回収し、出国のスタンプを全てのパスポートに押した。また、ここから次の港、ブエノスアイレス入港のためにアルゼンチンのイミグレーションが乗船してきた。この方々のために、とんでもない事件が起こるのだが・・・。

521名を乗せ、カーニバルを明日に控えたリオデジャネイロを出港した。

モドル

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